Monsieur Salmson
DICTIONARY OF JAPANESE FASHION BRANDS
2012-04-02
United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland !!
超超超、久々ですみません...
朝、会社に来たら2つのくりそつなインビテーションが届いてました。
ひとつは、ブリティッシュといえばの「Style」の12AW 2nd展の案内。
なにやら怪しい(褒めてます)イギリスのニットブランド「Bella freud」を見つけてきたようです。
もうひとつは、JUN君の「The River」。
テーマは“GENTLE BRIDGE”で、ユニオンジャックがひし形の橋になってます!
今回も楽しみにしてますよー。
それにしても、ユニオンジャックっていじりがいがありますねー。
↓ は先日お披露目された「GRIFFIN HARTLAND」。
癖がある服なので、急速な拡大は難しいと思いますが、
これまでにない百貨店アパレルの挑戦(なんとレナウンが展開します)として期待してます。
↑ ちょっと照れつつフィナーレに登場したビッグなグリフィンさん。
2011-09-30
今日の靴
「HANOVER」の高級ライン「L.B.Sheppard」のプレーントゥ。
「Florsheim」の「Imperial」 シリーズとよく比較される、旧き良き時代のアメリカの靴です。
HANOVERはペンシルバニアで1800年代に創業し、1974年頃に倒産してます。
E-bayとかヤフオクとか古着屋で見る限り、なんとなく垢ぬけなくて頑丈そうな靴が多い印象ですね。
この子はたぶん1970年代生まれ。
2~3回履きの程度の良い状態で、ヤフオクで5000円ちょいでした。
旧い揉み革(スコッチグレイン)の常で、屈折部の色が抜けてますが...
今日で3回目ですが、だいぶ馴染んできた。
ソックスは大好きな「ayame」です^^
「FACTOTUM」12SS TOKYO COLLECTION
「FACTOTUM」の12SSコレクション。
ショーはずいぶん久しぶりに感じましたが、2シーズン空いただけだったんですね。
次にショーをやるときは海外だと勝手に思っていたので、
いち有働ファンとして単純に嬉しかったです。
ショーをやってみた理由を問うと、
「震災後に皆で一体になって何かを発信したかったから」
「それを形にするにはショーという形が一番だと思った」そうです。
テーマは「SUNDAY AT THE PARK」。
アメリカのポートランドで盛り上がりつつある新世代のヒッピーにインスピレーションを受けてます。
数シーズン前までの民族調のコレクションとは一転し、
柔らかな雰囲気はそのままに、
かなりアメリカ寄りのナチュラルテーストにシフトしてます。
数シーズン前から始めたレディースとメンズを一緒に見せたのも、ちょっと驚き。
ファーストルックで、女子はマスキュリン、男子はフェミニンな服を着せることで
裏テーマである“シェア”を表現したそうです。
このあたりは震災がクリエーションにおよぼした影響を強く感じました。
洋服単体に目を移しましょう。
目立ったのは「パッチワークとクレイジーパターン」です。
デニムのブルーの濃淡で切り替えたデニムのセットアップや、
身頃や袖や襟の色柄を変えたチェックのクレイジーシャツとかが印象的でした。
品良くペンキを散らしたダメージデニム(フレア)や、
色を変えた薔薇の総柄のセットアップなんかも良かった。
レディースは今時の若い女子が着てそうなナチュラルな雰囲気でした。
全体的には「子供っぽすぎて大人は着れないね」なんて声も同業から聞かれましたが、
確かにここ数年のコレクションが好きだった人にはちょっと難しいかもしれません。
でもね。
僕は今回のショーを一生忘れません。
深く心に響き暖かい気持ちに、
そして前に向かおうという気持ちにさせてくれたコレクションでした。
1カ月近くたった今でも思い出すだけで力が湧いてくるんです。
都会的で飄々としたヒッピーの姿が今の日本の僕らと重なって見えたから。
これは僕の曲解かもしれませんが、
表面的にはさらっと現代のヒッピーを表現したように見えますが、
その裏にこの半年間の不誠実な数多の出来事に対する
有働さんの静かで強い怒りと意思を感じたんです。
2011-09-01
MONCLER 青山
「MONCLER」の日本初となる旗艦店、青山店のオープニング。
メンズ、レディースのコレクションラインをはじめ、
sacaiの阿部さんの「MONCLER S」、visvimの中村さんの「MONCLER V」
thom browneの「GAMME BLUE」、GiAMBATTiSTA VALLiの「GAMME ROUGE」
と全てのコレクションがそろいます。
お店は1階がレディース、2階がメンズで、
それほど広くありませんが、高級感はたっぷりあります。
数年前に一世を風靡したシャイニーナイロンはほとんどなくて、
落ち着いた素材感、色味のコレクションが印象的でした。
VMDはスキー1色です。
ダウンを着てスキーなんて...と思うかもしれませんが、
1970年代後半~1980年代前半は
ヨーロッパのダウンブランドを着てスキーするのが当たり前でした。
80年代頭にアシックスが輸入→ライセンス生産していたMONCLERは多数派で、
ホントにイケてた人達は今はなきフランスの「ANORALP」「HIMALCHULI」、
スイスの「ROGER EGGER」「Richner」なんかを着ていたようです。
デサントが輸入していたイタリアの「tecnoalp」や「CIESSE PIUMINI」なんかもありましたね。
そんな往年の旧き良きスキースタイルですが、
個人的にツボな世界観なのでとても好感がもてました。
“スキーのロールスロイス”と言われる「Lacroix」のスキーなんかと合わせてみたい。
両方とも買えませんが...(泣)
どのラインかは分かりませんが、洗練された山男なかんじ。
マットなグレーでまとめたスタイリング。
もはやダウンブランドではなくファッションブランドですね。
さわっても微動だにしないハンガーも印象的でした。
一瞬ビビりました^^
先行して表参道に出店した「DUVETICA」を見ていると、
ダウンだけでお店を運営するのは難しいと感じていましたが、
これなら大丈夫そうな気がします。
2011-08-30
「TODD SNYDER」12SS
「TODD SNYDER」の12SS展。
テーラーで服作りの基礎を学んだ後、「Polo Ralph Laulen」で修業。
「J.CREW」のメンズ・ヘッドデザイナーに就任した後は、
なんとなく野暮ったかった同社のメンズウエアを文字通り一新しました。
「The Liquor Store」 とか行ったことありませんが、オープン当初は大きな話題になりましたね。
J.CREWは1992年に日本に上陸。
当時は渋カジが消滅した後で様々なスタイルが混在している時期でしたが、
POPEYEが仕掛けた「ニュースポーツスタイル」や「ナチュラルスタイル」にハマる
ブランドとして結構もてはやされてた印象があります。
自分も持ってましたが、ヘムがくるりんとなったロールネックセーターがとても流行りましたね。
1992年以降、レナウンは大きすぎず小さすぎないのんびりとしたスタンスで
同ブランドを展開してきましたが、2008年に撤退しています。
当時の同社の経営状況を思えば致し方なかったのかもしれませんが、
これは本当にもったいなかったと思います。
The Liquor Storeでブランドイメージがが大きく↑ったのとすれ違いでしたし、
日本では久しぶりのアメカジブームが到来しつつありました。
まぁ、後出しじゃんけん的な話ですが。
話が脱線しましたが、元に戻します。
F&Eの私物公開とかを見ている限り、
TODDはとても日本人的な感性を持った人のように思います。
往年のアメリカの逸品に対するスタンスが日本人のデザイナーに近い感じがするんですね。
「RED WING」や「Alden」とのコラボなんて、典型的な日本人デザイナー的思考だと思ふ。
そんなTODD自身のレーベルは、いっけん驚くほどそっけなく見えます。
ばりばりのビンテージレプリカでもなく、強烈なクオリティがあるわけでもなく、
アメリカ製にこだわっているわけでもない。
コレクションを一通り見た後の印象は、正直...でした。
いくつかのピースを除き、商品からいまいち覇気が伝わってこなかった。
SOUTHWICK社製のベージュのコットンスーツもぱっと見はホント色気がない。
けれど、着てみると、洗練とリラックスが同居した最旬の服に変身!
このスーツやタキシードスーツはアンコンストラクテッド仕様で、
SOUTHWICKの歴史上はじめての試みなんだそうです。
コレクションに占める割合も多く、本人のこだわりが感じられるシャツは、
良い意味で無国籍な仕上がり。
小さめの襟が可愛いイギリスのTHOMAS MASONの生地のドレスシャツや
リネンのウォッシュドシャツ、洗いざらしのコットンのチェック柄のシャツ、
浜松のオックスフォード生地のボタンダウンシャツなどよりどりみどりです。
これらも見るより着たほうが全然良いです。
一番心を鷲掴みされたのが、この何の変哲もないヘンリーネックシャツ。
来春までに肉体改造に成功したら、ぜひ1枚で着てみたいです。
NYに実在するショップのロゴTライン「Speakeasy」も良い感じ。
こっちは分かりやすく人気がでそうですね。
というわけで、TODD SNYDERは着てみて初めて良さが分かる服です。
1stコレクションがぼちぼちお店に並び始める頃なので、ぜひ試着してみてください。
2011-08-09
「White Mountaineering」Flag Shop 表参道
「White Mountaineering」Flag Shop 表参道のオープニングにおじゃま。
場所は表参道ヒルズの裏のこのあたり。
表参道ヒルズの裏というのがこのブランドらしいですが、
ショップ自体はドメの直営店にありがちなこじんまりとしたものではなく、
インポートのハイブランドに遜色ない広さと雰囲気があります。
かなり勝負したなーというかんじ。
11AWは震災の影響でショーは中止となりましたが、
ランウェーを模したイメージと映像を作ってくるあたりは流石。
テーマは「WILDERNESS OUTFITTERS」で、
和訳すると“荒野の洋服屋”といった感じでしょうか。
いつもよりサファリや土臭さを感じさせるアイテムが多い印象です。
都会的な雰囲気と土臭さが同居したシャツ。
肩のガンパッチが良いアクセントになっています。
エレガントな細かいピンタックとくるみボタン、
ラギッドなラグラン風のヨーク、
ハイテクなアウトドアブランド風の襟裏の別布使いと、
様々な要素が渾然一体となったシャツ。
ホントこのブランドのシャツは独創的で、他にないものを作りますね。
冬の乾いた大地に似合いそうな迷彩シャツ。
最近ちょっとサファリ風のアイテムがキテるような気がしますよん。
自分にとってサファリと言えば、
なんといっても「バナリパ」のアニマルプリントTシャツ。
5000円超の価格は高校生の自分には高すぎましたが、
やっと手に入れたキリンのTシャツを大事に着ていた思い出があります。
それとセットで流行った「ハンティングワールド」のバチュークロスのバッグと
「バスク」のトレッキングシューズは全く手が出ませんでしたが...(=_=)
そういえば古着屋でバナリパのアニマルTをあまり見ない、というか見たことない。
書いてるうちに欲しくなってきたので、ヤフオクで探してみよっと^^
場所は表参道ヒルズの裏のこのあたり。
表参道ヒルズの裏というのがこのブランドらしいですが、
ショップ自体はドメの直営店にありがちなこじんまりとしたものではなく、
インポートのハイブランドに遜色ない広さと雰囲気があります。
かなり勝負したなーというかんじ。
11AWは震災の影響でショーは中止となりましたが、
ランウェーを模したイメージと映像を作ってくるあたりは流石。
テーマは「WILDERNESS OUTFITTERS」で、
和訳すると“荒野の洋服屋”といった感じでしょうか。
いつもよりサファリや土臭さを感じさせるアイテムが多い印象です。
都会的な雰囲気と土臭さが同居したシャツ。
肩のガンパッチが良いアクセントになっています。
エレガントな細かいピンタックとくるみボタン、
ラギッドなラグラン風のヨーク、
ハイテクなアウトドアブランド風の襟裏の別布使いと、
様々な要素が渾然一体となったシャツ。
ホントこのブランドのシャツは独創的で、他にないものを作りますね。
冬の乾いた大地に似合いそうな迷彩シャツ。
最近ちょっとサファリ風のアイテムがキテるような気がしますよん。
自分にとってサファリと言えば、
なんといっても「バナリパ」のアニマルプリントTシャツ。
5000円超の価格は高校生の自分には高すぎましたが、
やっと手に入れたキリンのTシャツを大事に着ていた思い出があります。
それとセットで流行った「ハンティングワールド」のバチュークロスのバッグと
「バスク」のトレッキングシューズは全く手が出ませんでしたが...(=_=)
そういえば古着屋でバナリパのアニマルTをあまり見ない、というか見たことない。
書いてるうちに欲しくなってきたので、ヤフオクで探してみよっと^^
2011-08-05
「SIDE SLOPE」12SS
「SIDE SLOPE」の12SS。
相変わらずのニット技術見本市っぷり。
驚くほど複雑なことをやってますが、それをさらっと見せるのがこのブランドの持ち味。
色使いもメンズブランドとしては驚くほど大胆ですが、
作りがしっかりしているからなぜか気張った感じにならない。
リラックスしてお洒落できる服ってありそうでなかなかないです。
デビュー当初からニットの本場、イタリアで高い評価を受けていますが、
もっともっと世界中に広まってもいいと思います。
ここのニットを着ていると、デザイナーと外国の方からえらく感心されますし。
インナーの半袖Vネックは、
それぞれの色を1回ずつのインクジェットで染めたもの。
色の重なる部分と手作業ならではのズレが良い味わいを醸してます。
ケーブルカーデはリネン79%×コットン21%のザラっとした質感。
同じ型で、通常では廃棄する「デニムの耳」を糸として使用した、
コットン57%×リネン43%のやつもあります。
ワキサカさんの色魔術師っぷりが炸裂しているカーティガン。
型は11SSでも人気だったもので、僕もこれのネイビーを着まくりました。
当然コレもオーダーしちゃいました♡
ロイヤルブルーのPIERRE HARDYのデザートブーツか、
薄いピンクのSUPERGA2750を合わせて着たいです。
先週末に収穫した西瓜にも見えますけど...^^
色違いのブルー系もあります。
こちらは11AWから展開するスタンダードライン。
待望のベーシックなサイドスロープで、Vネックとカーディガンがあります。
糸は17.5マイクロのスーパー120's。
糸自体のキックバックがあって型崩れしにくく、毛玉がほとんどできない。
ピリング検査(摩擦の堅牢度)では、
通常の良い商品で2~3Qのところ、4~5Qの評価を受けたそうです。
「イタリアとかの糸も含めて、今まで見たウール糸のなかで1番」と仰ってました。
そんな自信作が、Vネック1万6000円、カーデ1万9000円で買えます!
自社ECをはじめ、バイズや伊勢丹のECなど、ネットを中心に今秋から販売します。
その着心地を早く確かめたいです(・゚-゚・)
相変わらずのニット技術見本市っぷり。
驚くほど複雑なことをやってますが、それをさらっと見せるのがこのブランドの持ち味。
色使いもメンズブランドとしては驚くほど大胆ですが、
作りがしっかりしているからなぜか気張った感じにならない。
リラックスしてお洒落できる服ってありそうでなかなかないです。
デビュー当初からニットの本場、イタリアで高い評価を受けていますが、
もっともっと世界中に広まってもいいと思います。
ここのニットを着ていると、デザイナーと外国の方からえらく感心されますし。
インナーの半袖Vネックは、
それぞれの色を1回ずつのインクジェットで染めたもの。
色の重なる部分と手作業ならではのズレが良い味わいを醸してます。
ケーブルカーデはリネン79%×コットン21%のザラっとした質感。
同じ型で、通常では廃棄する「デニムの耳」を糸として使用した、
コットン57%×リネン43%のやつもあります。
ワキサカさんの色魔術師っぷりが炸裂しているカーティガン。
型は11SSでも人気だったもので、僕もこれのネイビーを着まくりました。
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ロイヤルブルーのPIERRE HARDYのデザートブーツか、
薄いピンクのSUPERGA2750を合わせて着たいです。
ペンキを大胆に叩き塗りしたような雰囲気のカーティガン。
ニットをキャンバスにした絵画みたいですね。先週末に収穫した西瓜にも見えますけど...^^
色違いのブルー系もあります。
こちらは11AWから展開するスタンダードライン。
待望のベーシックなサイドスロープで、Vネックとカーディガンがあります。
糸は17.5マイクロのスーパー120's。
糸自体のキックバックがあって型崩れしにくく、毛玉がほとんどできない。
ピリング検査(摩擦の堅牢度)では、
通常の良い商品で2~3Qのところ、4~5Qの評価を受けたそうです。
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自社ECをはじめ、バイズや伊勢丹のECなど、ネットを中心に今秋から販売します。
その着心地を早く確かめたいです(・゚-゚・)
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