テーマは“rabbit fashion”で、ウサギをイメージしたトラッドを提案しています。
んっ? てほとんどの人が思ったかもしれませんが、
思わず抱きしめたくなるようなふわふわした質感をテキスタイルで表現したり、
雪の中のうさぎのような白だったり、
動物の中で一番繁殖活動を行うプレイボーイなイメージを洋服に落とし込んでます。
また、F&E的な男らしさを前面に押し出した“RUGEED fashion”への
アンチテーゼ的意味合いもあるそうです。
展示会場に入ると、4体のトルソーが迎えてくれました。
真ん中の2体は、一見たっぷりとしたシルエットの何の変哲もないドレスに見えますが、
これらは熊切さんら男性スタッフが自ら着て、男子目線で作ったドレスなんです。
さすがにこれを着て外に出ることはしなかったみたいですが、
♂のデザイナーが♀の服を作る上で、着てみて分かることが色々あったそうです。
とても深い~話だと思いました。
表素材はシルクデシンで、裏地は肌触りの良いカシミヤ混ジャージー。
プリントは東京の夜景柄で、武道館とか東京タワーがプリントの中に隠れています。
女子にタッチする口実になりそうで、たくさん売れることを切に望みます^^
個人的にぐっときたのが、キャメル色のダブルブレストのチェスターコート。
素材はスーパー160'sの極細ウールを2重織組織で織り上げたもの。
うっとりするような光沢と滑り感があります。安物のカシミヤなんかより100倍よい雰囲気。
2重織の生地を2枚に剥がしてからハンドメイドで形を作るリバーシブル縫製で、
仕立ても素晴らしい。
写真はありませんが、
「VAN」とのコラボ商品や、シークレットヒールのローファーも良かった。